七夕、といえば、7月7日を言いますが、
奄美の街並を散歩すると、8月をすぎても七夕飾りを家や店の前に、高々と掲げている風景を目にすることがあります。島を訪れる人たちは、どうして今頃??と不思議に思うこともあるのではないでしょうか。
奄美でも、本土のように七夕をしますが、実は旧暦の日取りに基づき七夕行事が実施されるため、新暦の7月7日とは限らず、毎年異なります。一昨年には8月28日に、2019年の今年は8月7日に旧暦の七夕が来ました。
ネストアット奄美ビーチヴィラでも、ロビーエリアに奄美の竹を用意し、飾り付けをいたしました。滞在したお客様も想い想いを込め、短冊飾りに参加いただきました。
そして、旧暦の七夕の日取りが過ぎてもなお、装飾された竹や笹は奄美の空にたなびき続けます。それは、実は旧暦の迎え盆の時に先祖が我が家に戻る目印としての大切な意味があり、七夕が過ぎてもなお、高らかに飾られ奄美の空にたなびいてるのです。
たくさんの願いが天へ届いたのか、今年も旧暦の七夕付近には、一年のうちでも見事な満天の天の川も見られました。旧暦に寄り添う独自の季節感。旧暦は、島本来の時間の流れを知るとても大切な軸でもあります。
ディナータイムには星空を眺めながら、七夕にまつわる奄美に伝わる話とともに、話に登場するゆかりのある食材を楽しんでいただきました。
今日は旧暦の迎え盆。今年は珍しく、新旧ともに「お盆」が重なりました。七夕飾りを目印に先祖がそれぞれの家に戻って来ているのでしょうか。一層にぎやかな、奄美の今日この頃です。