レストラン「あまなり」に入ると広大な芦徳湾と目に飛び込んでくる様々なインテリア。そしてそのインテリアと食との関係性には食卓空間を通して伝えたい奄美のお話が詰まっています。
「あまなり」の目指す空間づくりのお話を、食、インテリアコンセプト、あまなりが取り組む活動、の3部に分けてこちらのNEWSでお届けいたします。今回は、その1部にあたる「あまなりの食の提案」についてです。
旅先の食事というのは、訪れる誰もが楽しみにしている一つですよね。あまなりが届けたい食卓とは、
「食すときは、とにかくシンプルに。」
新鮮な地元食材をふんだんに利用した創作和食は、島料理の枠にとらわれず食材の新しい調理法を提案します。シンプルにおいしさを引き出す調理法こそ、こんにちの奄美を表現する大事な要素と考えました。引き継ぎ、更新したい奄美の食文化の営みとして、今日もシェフたちは丁寧な手仕事で伝承に努めます。
誰もが和食では食べたことのある出汁や豆腐、節、塩や醤油、砂糖といった調味料、そして味噌。和食の基本なものだからこそ、土地の個性、テロワールが際立ちます。
また、お食事とともに美味しくいただくお飲物も、楽しみの一つではないでしょうか。ディナーでは、奄美でしか作ることのできない黒糖焼酎を堪能いただける豊富なセレクトや、離島のゆったりとした時間に寄り添うようなバンナチュールワインも揃え、料理に華やかさと余韻を一層加えます。
「あまなり」で使用される食器には、フォークアートとも言える世界の民芸品や現代の奄美の作家による器を中心にセレクトしています。“奄美”がテーマなのにどうして世界の民芸品なのか。
次回は、「あまなり」の目指す空間づくりで重要な食器やインテリアについてのお話です。
お楽しみに。